ライツ純正フィルムマガジン(パトローネ) FILCA
どん。買いました。1980円。これは100ftとかの長尺フィルムを切ってカメラに装填する用の純正パトローネです。フィルムを装填するときは暗室で行います。
真鍮製。上面に側面の窓を開け閉めするためのノブがある。左の板バネは、そのロック機構。
あけるとこう。中にスプールがはいっている。
板バネ。
底にはErnst Leitz Wetzlar Garmanyと刻印がある。いいねぇ。
窓を開けた状態で板バネのロックを解除すると分解できる。
真ん中のスプールには、フィルムを突っ込む溝があって、フィルムをいれると、ネジを切られた棒が板バネでフィルムをおさえる。
auf,zu
これはライカボディの底蓋ですが、このFILCAをつかうための形になっている。
こんなかんじ。締めた状態のFILCAのノブが挟まって、板バネはツメでロック解除された状態でボディにはいる。
そして底蓋のロックを閉めると、なかでノブが回って窓があきます。そして撮り終わって底蓋ロックを開けると、窓が閉まって感光しないような状態で取り出せます。よくできてる。
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いれるとこう。
オール純正...いいね...
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ついでにレンズの写真を撮った。きれい。
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さて、今回買った純正パトローネFILCAですが、製造番号の刻みがないので製造年がわかりません。1935年には発売されていたようです。ちなみにボディは1938,レンズは1952。
FILCAという名前ですが、これはライカの商品コードです。たとえば50mm外付けファインダーならSBOOI,SummitarならSOOREとかそういうやつです。
また今度つかってみよう。
E.Leitz Summitar 5cmF2
2ヶ月と1週間ぶりの更新ですね。明日は進級認定会議。
レンズの記事です。作例は最後の方。
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少し前にライカのスクリューマウントレンズを買いました。
Summitar 5cmF2です。カタカナ表記だとズミターが一番近そう。ズミタールと書いているところもある。
というかカタカナ表記は、「ル」の有無の基準があいまい。ズマール(Summar)にはルがあるのにテッサー(Tessar)はルがない。どっちでもいいけどズミターの方が気に入ってます。
Summarの子供、Summicronの父にあたります。
Summar,Summitar,Summaron,Summicron,Summarex,Summarit,Summiluxみたいな感じで、ライカレンズにはSummとかSummaから始まるレンズが多いですが、これはラテン語の[summa]が由来です。最高の物、という意味があります。
ちなみにHektorとSummarexは、マックス・ベレクおじさんの犬の名前「ヘクトール」と「レックス」から来てるって話があるらしい。
キャップつき。しかもフィルターもつけてくれた。フィルターは特殊な形のもので、径36.5mm。フィルター取り付けのネジがズミクロンとは違うところに切ってあって、共有できない。フィルター付きはありがたい。
見ての通りの沈胴タイプ。距離計表記はFeet。Mtrはありません。
絞りはF2~16まで無段階で変化します。戦前モデルはF12.5まで。
写真にも写ってるんですけど、製造番号は[Nr.979173]で、1952年製。銘玉ズミクロン発売の前年。
このレンズは1939年から1955年まで、17万本ほど、Nr.487001~Nr.992000まで作られているので、結構後期のもの。
このレンズには「コーティングあり・なし、六角絞り・丸絞り」のバリエーションがあって、このレンズは「コーティングありの六角絞り」です。コーティングは戦後より。
レンズ構成は、4群7枚。コレを改良したのがズミクロンで、1枚目と2枚目が貼り合わせられていません。これによって屈折回数を増やし、そこで収差を補正したがために、あの有名なズミクロンの写り(持ってないから知らんけど)が得られたわけです。
張り合わせられていたレンズを離すと、反射も増えます。
すべてのレンズの反射率が4%(各面の透過率が96%)だとすると、4群7枚は(1-0.04)^8=72%を透過して、入ってくる光の約28%をロスですが、5群7枚だと(1-0.04)^10=66%で、34%のロス。
反射が大きいと、その分フィルムに光が届きにくいので、不利です。(昔はフィルムの感度が低かった)
不利になってもいいのかって感じですが、そこはコーティング技術によって解決します。(それ以前に作られたレンズにはコーティングがない)
コーティングを施すことで、レンズ各面の反射率を下げることができます。これで暗くなる問題は解決。
あと、絞りは六角形なんですが、角を作っているブレードの間に、隙間を埋めるように、弧のブレードも入ってます。バラすと大変。
ボディに付けるとこんなかんじ。Germany。
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絞り開放
絞り開放
たぶんF5.6
多分F11
この奥への感じいいよね
これは城崎でとった。絞り開放。周辺のボケがぐるーっと回ってるのが分かると思う。
城崎にもライカ持ってったので、それについてはまた後日。
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めちゃめちゃたっぷり載せた。
全部フィルムです。C200だったりPRO400HだったりPortra400だったり。
絞ると素直に良く映るしすごい。
絞りを開けるとぐるーっと回ったり、にじんだりする。つかってておもしろい。
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